連続オンライントーク「原発ゼロ社会への道」2024 第5回「現実ばなれした避難計画と「地元同意」をめぐる現地の動向」開催のお知らせ

【5/31(金)17時-18時】 CCNE連続オンライントーク
        「原発ゼロ社会への道」2024 第5回                                  現実ばなれした避難計画と「地元同意」をめぐる現地の動向                “再稼働? そんげこと、だめらて!【新潟(柏崎刈羽)篇】”
     

    

開催のお知らせ
 

 今年は国の「エネルギー基本計画」改定の年にあたり、経産省の審議会でも今月から議論が始まりました。しかし、審議会委員や省庁担当者の発言を聞くかぎり「福島原発事故の教訓」はおろか「地震」や「防災」がまったく討議されないまま、「原発の最大限の活用」のかけ声ばかり聞こえてきます。しかし、実際に各地の原発は動かせる/動かしてもよい状況にあるのでしょうか。

 オンライントーク「原発ゼロ社会への道」2024では、福島原発事故以降ずっと停止していた原発の再稼働をめぐる動きについて、どのような問題や危険があるか、現在進行中の状況報告を中心に、各地からゲストをお迎えしてお話しいただく企画を立てました(「再稼働?あり得ない!」シリーズ)。初回は、新潟県の柏崎刈羽原発(東京電力)についてです。

 東京電力の柏崎刈羽原発は、2012年3月に6号機が定期点検で運転を停止したのを最後に、その後の12年間、1基も稼働していません。6・7号機は2017年に新規制基準に「適合」とされましたが、その後、不祥事やトラブルが続発し、2021年4月には原子力規制委員会がテロ対策の不備等を理由に核燃料の移動禁止命令(事実上の運転禁止措置)を出すに至りました。この命令は昨年12月に解除され、東京電力は7号機の再稼働に向けて、地元同意のないまま原子炉に核燃料を装荷するという強引な動きを見せています。また、政府も前のめりで、今年3月には新潟県・柏崎市・刈羽村に対して再稼働への同意を要請しました。

 新潟県は、福島原発事故についての「三つの検証」という画期的な取り組みを進め、事故の経緯、被害実態、防災避難の課題などについて重要な知見や提言をまとめつつあったのですが、花角英世知事は昨年、表面的な「総括」で、検証を打ち切ってしまいました。また就任以来、柏崎刈羽原発の再稼働については県民の「信を問う」と述べていますが、その時期や手法は明らかにせず現在にいたっています。                   ※参考1 https://www.ccnejapan.com/?p=14557)。

 立地自治体の柏崎市・刈羽村の首長・議会は再稼働に前向きですが、地元紙『新潟日報』が実施した議員・首長アンケート(※参考2)では、回答した新潟県議52名のうち過半数の28名(54%)が再稼働を「認めない」とし、「認める」の3名を大きく上回りました。同じアンケートに対し、新潟県内30市町村の首長のうち22首長(73%)は再稼働の是非を「判断できない」とし、「政府の再稼働地元同意要請のタイミングをどう受け止めますか?」という問いに対しては18首長が「早い」と答えています。

 能登半島地震は新潟県にも被害や影響をもたらし、かねてから指摘されていた地震想定の甘さや雪の季節の防災避難体制の脆弱さが改めて浮き彫りになっています。原発避難や再稼働同意のあり方を巡って、立地自治体と周辺自治体とのあいだに考え方の温度差も目立ってきているようです。

 今回は、新潟市議会議員の中山均さんをゲストスピーカーにお迎えして、柏崎刈羽原発をめぐる新潟県内の世論動向、自治体による姿勢の違い、また、原発から半径30キロ圏内の7市町の超党派議員で構成される「UPZ議員研究会」(※下記の追記を参照)の取り組みなども含めて、詳しくご報告いただきます。ぜひご参加ください。

*タイトルの「そんげこと、だめらて」は、「そんなことしたら駄目だってば」という意味(新潟県内でも地域によって言い方は異なるかと思います。ご存じの方、教えてください。)

※追記(5月30日)
「UPZ」は原子力防災指針の用語で「緊急防護措置を準備する区域」(原子力施設から概ね半径5〜30km圏内)をさしますが、新潟県の「UPZ議員研究会」は30キロ圏内に限らず全県の議員が参加資格をもつ超党派の研究会とのことです。中山さまよりご指摘がありましたので、追記のかたちで訂正いたします。不正確な書き方をしてしまったことをお詫びいたします。

※参考1                                            昨年のオンライントーク第5回(2023年11月27日)                         佐々木 寛さん「新潟県は、なぜ福島原発事故「3つの検証」を骨抜きにしたのか ─ 市民検証委員会の意義と、柏崎刈羽原発再稼働の問題」 http://www.ccnejapan.com/?p=14557

※参考2                                            新潟日報 [柏崎刈羽原発]再稼働に関する新潟県関係議員・市町村長アンケート   https://www.niigata-nippo.co.jp/feature/kk-enquete/all-2024


point 日 時: 2024年5月31日(金)17:00~18:00

point 場 所: オンライン開催(zoom)

point プログラムと出席者:

   ●「現実ばなれした避難計画と「地元同意」をめぐる現地の動向」                         /  中山 均さん(新潟市議会議員) 資料 追加資料

   ●コメント                                                     /  菅波 完(原子力市民委員会 原子力技術・規制部会コーディネータ)

(この企画は、後日Youtubeで公開します。Zoomのウェビナー形式で開催し、ご質問やご意見は当日の質疑応答(Q&A)もしくは、後日メール・FAXなどで受けつけます)

point 申し込み: 下記よりお申込みください。 https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_fO-E-c4iTiizPXGe750RaA

※ 案内が届かない場合は、email◎ccnejapan.com(◎は@に変えてください)  までお知らせください。

point 主 催: 原子力市民委員会

point お問い合わせ:email◎ccnejapan.com[◎を@に変えてください]                                         TEL 03-6709-8083

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