緊急報告集会「政府の原発回帰政策と川内原発延長運転の危険性 ― 福島原発事故の教訓は生かされているのかー」

【5/28(日)14時30分-16時45分】 鹿児島市国際交流センターにて 緊急報告集会  「政府の原発回帰政策と川内原発延長運転の危険性
― 福島原発事故の教訓は生かされているのかー」
開催のお知らせ

 


point 日 時: 2023年5月28日(日)14:15開場、14:30開始、16:45終了

point 場 所: 鹿児島市国際交流センター 多目的ホール(200名)

point プログラム:

● 趣旨説明                                        ● 報 告「 岸田政権のGX=原発回帰の問題点 」                  / 松久保 肇(原子力資料情報室 事務局長、CCNE委員)             ● 解 説「 川内原発延長運転の危険性と鹿児島県の分科会で明らかになった課題 」/ 後藤 政志(元東芝原発設計技術者、CCNE委員)                ● 質疑応答・ディスカッション                          ● まとめ

point 参加費: 無料

(当日はライブでの配信は行いませんが、会場での報告・質疑応答の状況は録画し、後日、原子力市民委員会のYouTubeで公開する予定です。)


point 企画の趣旨

運転開始からまもなく40年を迎える川内原発1・2号機の運転延長について、九州電力が原子力規制委員会に特別点検を申請していますが、これに先立ち、鹿児島県は「原子力安全・避難計画等防災専門委員会」のもとに、「運転期間延長の検証に関する分科会」を設置して、2022年1月から、鹿児島県独自の検証を行ってきました。

この分科会には、元東芝の原発設計技術者で、原子力市民委員会の委員でもある後藤政志さんを含む7人が委員として選任され、老朽原発の危険性や、電力会社の特別点検には、さまざまな問題があることが指摘されてきました。

分科会では、意義のある充実した検証作業が続いていたところでしたが、4月12日の分科会で座長が強引に議論を打ち切り、九州電力の特別点検や劣化状況の評価などが「適正に行われていることを確認した」とする報告書がまとめられてしまいました。

今後は専門委員会で議論をまとめ、知事宛の報告書、意見書が提出される見込みで、塩田康一鹿児島県知事は、規制委員会が延長運転の結果を出す前に県としての意見を提出するとされています。

塩田知事は、これまで、分科会での意見がまとまらない場合は、両論併記でも良いとの立場を示してきました。にもかかわらず、分科会における技術的な観点からの多くの重要な指摘を無視するようなかたちで分科会が閉じられてしまったことは、非常に残念です。

本来、分科会での検証は、県民が運転延長に対して判断する上で役立てられるように、科学的・技術的観点から専門家が議論してきたものであり、今後の専門委員会においては、分科会の議論を踏まえた透明性のある検証が行われ、県民の間で、原発の運転延長と安全性に関して自由な議論がなされることが必要です。

一方で政府は、昨年来、グリーン・トランスフォーメーション(GX)と称して、原発の運転期間の延長、再稼働、新型革新炉の開発、さらには核融合の開発まで、積極的に進めようとしており、今まさに国会で、GX脱炭素電源法案の審議が大詰めにさしかかっています。GXの中心課題は、既存原発の運転延長であり、老朽原発の危険性と、安全点検の課題を検証してきた鹿児島県の分科会の議論は、その意味でも極めて重要です。

このような状況を踏まえ、原子力市民委員会は、急遽、鹿児島市内での報告集会を企画しました。この集会では、政府の原発回帰の動きについて、原子力資料情報室の松久保肇さんから報告していただいた上で、後藤政志さんから、川内原発の運転延長について、県の分科会でどのような議論が行われたのか、明らかになっていないことは何なのか、専門委員会で今後どのような議論が必要なのか、詳しく解説していただきます。

川内原発の20年延長問題は、地元鹿児島の県民にとっては避けて通れない問題であり、賛成か反対かという立場を超えて情報が共有され、開かれた議論がなされるべきものだと考えていますので、運転延長もやむを得ない、進めるべきと思われている方にも、ぜひ参加していただきたいと考えています。

point 主 催: 原子力市民委員会

point 本件に関するお問い合わせ:email◎ccnejapan.com[◎を@に変えてください]  TEL 070-5074-5985(菅波)

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