CCNE連続オンライントーク「原発ゼロ社会への道」2022
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=a3oDj1_ziXQ&feature=youtu.be]
甚大な被害をもたらした東京電力福島第一原発事故から11年以上が過ぎ、その風化が危惧されています。
原子力市民委員会の『原発ゼロ社会への道』では、原発事故の被害を過小評価し、情報を隠匿し、対策を先延ばしする政府の姿勢を「調べない、知らせない、助けない」と批判し、「人間の復興」の考えに立った復興政策の立案・導入や、被害・損害・リスクの把握・評価に関わる記録の継続的な収集・分析・保管・公開を訴えてきました。
残念ながら、こうした取り組みを政府が実施することはなく、今日に至っています。今回発行の『原発ゼロ社会への道』2022年版では、事故は「風化している」のではなく、「風化させられている」として、被害を「不可視化」する構造を照らし出し、可視化(見える化)することの重要性を強調しています。
実際には原発事故以降、各地で多くの市民が目の前につきつけられた課題に向き合い、放射能汚染の実態の記録、政府のみならず地域の行政や議会への具体的な対策を求める働きかけ、多数の訴訟、被害の記録などの活動をおこなってきました。
こうした活動は、不当に侵害された権利の回復を通し、住民たちの自己決定権と尊厳を取り戻し、長期的な被害の影響を受けざるを得ない次の世代に対する責任を果たすとともに、原発事故を記憶し、隠された被害を可視化させ、次の事故を防ぐための教訓を残し続けるものとして、今後も継続・支援していくことが重要です。
当日は、2022年版『原発ゼロ社会への道』の第1章の構成を紹介し、特に第1章5節「市民の抵抗と活路」を中心に解説をいたします。ぜひ多くの皆さんにご参加いただけると幸いです。
日 時: 2022年9月13日(火)17:00~18:00
場 所: オンライン開催(zoom)
プログラムと出席者(予定):
1.「被害の記録と次世代への責任: 原発事故被害の不可視にあらがう市民たち」
(『原発ゼロ社会への道』第1章より)
清水奈名子(宇都宮大学学術院国際学部教授、CCNE委員) 清水資料
細川 弘明(京都精華大学名誉教授、CCNE事務局長) 細川資料
2.質疑応答:
(この企画は、後日Youtubeで公開します。Zoomのウェビナー形式で開催し、ご質問やご意見は当日の質疑応答(Q&A)やチャット機能もしくは、後日メール・FAXなどで受けつけます)
申し込み: 下記よりお申込みください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_FvBcRfjrSXaGgmXmX5nkng
※ 案内が届かない場合は、email◎ccnejapan.com(◎は@に変えてください)までお知らせください。
主 催: 原子力市民委員会
お問い合わせ:email◎ccnejapan.com[◎を@に変えてください] TEL/FAX 03-3358-7064