【CCNEウェビナー】【6/13(月)】低線量放射線被ばく健康影響リスクの科学研究の動向 ── 米国科学アカデミーの新報告書から読み解く

 

【6/13(月)16時-17時15分】
原子力市民委員会(CCNE)ウェビナー

低線量放射線被ばく健康影響リスクの科学研究の動向 ── 米国科学アカデミーの新報告書から読み解く

 米国科学アカデミー(NASEM)に昨年設置された「米国における低線量放射線被ばく研究の長期戦略策定」に関する委員会は、今月初旬に『現代科学の進歩を活用した米国の低線量放射線被ばく研究の活性化』というタイトルの報告書を発表しました。 (6月17日までパブリック・コメント受付中 https://bit.ly/3tjMI5X

 100ミリシーベルト以下の低線量被ばくについては、すでに原爆被爆者の固形がんの分析や海外の原発労働者の疾病分析などで、「しきい値なし直線(LNT)モデル」が支持されてきました。それらの放射線疫学の研究をレビューしたNCRP(米国放射線防護審議会)も、このことを認めています。

 しかし、今回のNASEMの報告書では、低線量被ばくの影響の「不確実性」を強調した上で、最新の生物工学(biotechnology)の成果の活用や研究インフラの整備を進めることによって、低線量被ばくによる健康被害リスクについての評価と理解が向上するとして、米国政府に向こう15年の予算確保を提言しています。

 この委員会に対しては、米国内の核施設の周辺に住む先住民族や風下住民を含む核被害者や放射線影響を懸念する人々から、放射線影響の過少評価につながりかねないといった批判の声が上がっています。そもそも原発を推進する米エネルギー省が今回の委員会のスポンサーとなっている点にも、「利益相反」の疑念が投げかけられています。

 また、福島第一原発事故の被害については日本政府の関連機関からの情報にかたよっており、被害の実態が正確に伝えられていないことが懸念されます。

 今回のNASEMの報告書をとおし、米国での現状をふまえつつ、被ばくの健康影響をめぐる日本での議論への影響について、検討したいと思います。ぜひご参加ください。


point 日 時: 2022年 6 月 13日(月)16時~17時15分

point 場 所: オンライン(Zoom)開催

point プログラムおよび出席者(予定):司会資料
1.米国科学アカデミー(NASEM)報告書の解説
   濱岡  豊(慶応義塾大学商学部教授、CCNE福島原発事故部会)
   濱岡資料 NASEMへの提出コメント(2月)

2.コメント
   崎山比早子(3・11甲状腺がん子ども基金代表理事、医学博士、CCNEアドバイザー)
   崎山資料 NASEMへの提出コメント(2月)
   玉山ともよ(米国核問題研究家)
   玉山資料 NASEMへの提出コメント(米市民、1月)

point 申 込: 下記よりお申込みください。https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_HIMoe-PMStyaTUjPfDij7w

※ 案内が届かない場合は、email◎ccnejapan.com(◎は@に変えてください)までお知らせください。

(この企画は、後日Youtubeで公開します。Zoomのウェビナー形式で開催し、ご質問やご意見は当日の質疑応答(Q&A)で受けつけます)

point 主 催: 原子力市民委員会

point お問い合わせ:email◎ccnejapan.com[◎を@に変えてください] TEL/FAX 03-3358-7064

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