原子力市民委員会(CCNE)連続ウェビナー 第2回
「 福島第一のデブリ取り出しは断念せよ
――「長期遮蔽管理」の提案 」
開催のお知らせ
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=unC0DEj5gV0&w=560&h=315]
発足したばかりの菅政権は、近く、福島第一原発のALPS処理汚染水を海洋放出する方針を決定すると報じられています。海への放出を急ぐ理由として、政府は、廃炉完了時に汚染水処理も終わっている必要があるとか、取り出したデブリの保管場所や、デブリ取り出しのための訓練施設などの敷地が必要であり、汚染水タンクを増設するスペースがないなどと主張しています。
しかし、政府・東京電力の廃炉ロードマップで想定されている30~40年度の廃炉、特に溶融デブリの取り出しは極めて困難であり、技術的にも、社会的にも、実現性のないものと言わざるを得ません。
私たち原子力市民委員会は、2013年4月の発足直後から、福島第一原発の「後始末」に関わる対策の検討を重点課題としてきました。一貫して指摘してきたことは、技術的も社会的にも困難を極めるデブリ取り出しを急ぐべきではなく、100年以上の長期管理によって放射能の減衰を待ちながら廃炉をすすめることが現実的であるということです。
私たちは、福島第一原発の「後始末」について、これまでの検討をふまえ、「長期遮蔽管理」――つまり、溶融デブリを取り出すのではなく、福島第一原発の事故炉を厳重に遮蔽するかたちで外部への放射能放出を抑え、現状の位置のまま、管理していくこと――を提言するレポートを近く発行する準備をすすめています。
今回、10月22日に開始した、「デブリ取り出しを前提とした廃炉ロードマップの虚構性を追及する原子力市民委員会(CCNE)連続ウェビナー」の第2回として、この連続ウェビナーの中心課題でもある、福島第一原発の「長期遮蔽管理」について、詳しく解説いたしますので、ぜひご参加ください。
なお、この連続ウェビナーの第3回(11月開催予定)では、政府・東京電力による福島第一原発の事故処理におけるマネジメント体制の問題点、あるべき責任体制などについて取り上げる予定です。
日 時:2020年10月29日(木)14:00~15:45
場 所:オンライン開催(Zoom)
プログラム(予定):
●「デブリ取り出しを急ぐことの危険性と「長期隔離保管」のリアリティ」
筒井哲郎さん(プラント技術者)
滝谷紘一さん(元原子力技術者、元原子力安全委員会事務局技術参与)資料
コメント
後藤政志さん(元東芝、原発設計技術者)資料
川井康郎さん(プラント技術者)資料
● 質疑応答
申 込:
参加希望の方は、10月28日(水)までに下記のリンクから参加登録をお願いします。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_xtX1iN2IQa2t05obe33x3A
(29日9:00までに案内が届かない場合は、email◎ccnejapan.com[◎を@に変えてください] までお知らせください)
主 催:原子力市民委員会
お問い合わせ:email◎ccnejapan.com[◎を@に変えてください] TEL/FAX 03-3358-7064